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そこで本稿では、アリアブラムシ系を複数の生物が関わる相互作用として捉え直し、相利共生の動態について議論する。 特に、 (1)アリアブラムシ内部共生細菌による複合共生系の存在と、 (2)アリアブラムシの相利共生とアブラムシ天敵の群集動態との アリとアブラムシにおける相利共生の具体的な仕組み まず、はじめに挙げた アリ と アブラムシ との関係においては、 アブラムシと呼ばれる外殻が非常に柔らかい構造をした小型の虫は、果樹や草木の汁を吸って消化していく際に、尾部からアリの好物となる糖分を多く含む甘い分泌液をアリとアブラムシの相利共生 アリは地球上で最も成功した分類群の一つで、熱帯から寒帯にかけて広く分 布する。その生息場所も多様で、砂漠、草原、森林とあらゆる生態系にみられ る。アリの食性は基本的に肉食で、エネルギー源として蜜を利用する。 緑の植物の上にアブラムシとアリ昆虫の共生とこうし野生生物クローズアップ まん延のストックフォトや画像を多数ご用意 Istock アブラムシ アリ 共生